かるてぃべーと Cultivate

国際協力とか、農業とか、音楽とか、ボードゲームとか。

一時帰国して感じた「逆」カルチャーショック

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コトヌー空港でぐるぐる巻きにしてもらったジャンベとハンモック


Bonsoir! 
ベナンから一時帰国中の諒子です!
 
ベナンから帰国して早10日。
すっかり時差ぼけも直り、毎日ホテルビュッフェの納豆に癒されています。
 
ホテルで過ごす毎日ですが、
日本に帰ってきたことは間違いなくて
狭い日々の中でも「うわーここ日本だー」と日本にいることを実感させられます。
 
加えて、おそらく1年半前の私なら無かったであろう、
「協力隊に行ったことで染み込んだ癖」もかなり実感しているので、
2つについて「逆」カルチャーショックとして書き出しておこうと思います。
 
 

「うわーここ日本だー」

  • 風呂最高&いつでも出るお湯
  • コンビニで成り立つ生活
    ー 意外と、日本食欲は納豆とカップ麺があれば満足しちゃう説
    ー 逆にパスタとかピザに対して食欲が湧かない
    ー 任地で買えなかったような文房具も余裕で買える
  • 黙っていても空間や会話?が成り立つ不思議
  • 日本語話す人が多すぎる&緊張する
    ー 日本語を話す知らない人と目を合わせられない(謎の人見知り)
    ー TVもみんな日本語を話してる(当たり前)
    ー なんならホテルやコンビニの店員さんは日本語ネイティブじゃなさそうなのに日本語話してくれる、嬉しい。
  • Amazonの誘惑
  • お金出すときに早くちゃんと出さなきゃと思うと緊張する
 
 

「協力隊に行ったことで染み込んだ癖」

  • 水道の水を直接飲むのに抵抗がある
  • 咄嗟に「ありがとう」と言いたいときに「Merci」と言いそうになる
  • 日本語が下手になる
    ー emporter=お持ち帰りが出てこない
    ー 熟語がわからないので小学生みたいな話し方になる
    ー 隊員同士で話すときは高齢者が会話してるみたいになる
     「あのーあれ、あれをあれするやつ」みたいな
  • 反射的にVPNに繋げようとしてしまう
  • ホテルでも手洗い洗濯 in 浴槽
  • 小銭を貯めてしまう
  • 物価がわからない
  • 時差がない違和感
    ー 私の活動時間=他の大多数の日本人の活動時間
 
 

番外編「やっぱりベナン人はベナン人」

  • Whatappで送られてくるベナン人からの挨拶が相変わらず長かったりよくわからなかったりする
    ー 「Bonsoir. Et au Japon?」
      「Oui, ça va. Et toi?」
      「OK. Et comment va tu?」
      「Ça va bien. Et toi?」
      「C’est bon. Et la famille?」
      「Ça va, ça va.」
      「Et... 」
      「Ça va.」
      「...(続く挨拶)...」
      「...Il faut saluter à ton famille.」
      「OK!!」
    ー 無言で送られてくる謎の動画や写真
    ー ソースのわからない消毒法や予防対策の拡散メッセージ
 
あと、びっくりするほど
今まで連絡とってた人と連絡取らなくなるので、便利な時代とはいえ、物理的な距離って大事なんだなぁーと思っています。
 
しばらくは同じような日々が続きそうですが、
こんな感じで、ベナンでの日々も少しずつ書いていこうと思います◎
 
ではまた!
Bonne soirée!
 

[協力隊]配属先と任地ケトゥ市の農業紹介

 
報告書で書く内容を
ブログでまとめてしまおう!シリーズ。
 
今回は、配属先とケトゥ市の農業について!
 
目次
 

配属先

 

Cellule Communale Kétou de ATDA pôle 6

ATDA  第6区分 ケトゥ村落支所

 

ATDAとは、Agence Territoriale de Développement Agricole.

訳すと、農業開発事務所です。

 

2016年から今の大統領になり、

政府行動計画(PAG)が発表され、

ちょうど去年、地方機関の大編成を実行したようです。(ゆっくり!)

 
なので、私より以前の先輩隊員たちは、
”上司や同僚が途中でごっそり変わった”よう。
協力隊あるあるだけれど、そんな中で活動を続けるのは大変だなぁと改めて思います。
 
 
さて、そんなATDAですが
職員は地方公務員とはいえ、ベナン全土から引き抜かれているようなので、
上司も同僚も実はケトゥ出身じゃなかったりします。
 
 
セクターが2つあるようなのですが、
おそらく…
栽培支援する生産部門と、地方行政機関としての管理部門の2つ。(自信がない)
 

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*上司からもらったパワポ資料。
 
 
私は生産部門に所属していて、
メイズやキャッサバの専門家がいる栽培技術者チームです。
ボスを含めて総勢8人!
 
 
毎日忙しそうに書類みたり畑へ行ったりしています。
(わたしはバイクに乗れないので、他の畑で農作業…)
 
 
 
ちなみに、上司、奥さん、お子さんはそれぞれ違う場所に住んでいて、
5人家族が3つの場所でバラバラに生活していますが、
今のベナンだと、こういう働き方はよくあるそうです。
 
 

政府行動計画(PAG)について

 
ベナンのニュースと海外のニュースを扱っている下記のサイトで全文ダウンロードできます。(仏語)
 
 
政府行動計画の専用HPがあって英語もあるんだけれど、
内容がざっくりし過ぎだし、イマイチ見づらい。(仏語/英語)
 
ちなみに、ベナン政府のHP(上)でサイト内検索しても見つけられなかった…けど
Google検索したら、ベナン政府のHPに紹介ページがありました。(下)
 
 
 
これは現大統領になってから作成されたもので、
今回の農業開発支所の大編成も、この政府行動計画に沿って行われました。
 
資料を手に入れたものの、フランス語なので理解するのに四苦八苦。
 
 
農業分野に関して、ざっくり言うと、
ベナン全土を7つの地域に分けて、地域ごとの生産品を推していこう!
という計画です。
(ただ、地域区分と生産品がうまく分けられていない区分のある。)
 
他にも、経済や観光やインフラなどの計画が全て詰め込まれています。
 

ケトゥの農業

 
私の任地、ケトゥ市はPOLE 6に属し、
アブラヤシ、トウモロコシ、キャッサバ、コメに力を入れているようです。
 

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なので、うちの配属先にも、
トウモロコシ=メイズの専門家、キャッサバの専門家がいます。
ケトゥ支所にはアブラヤシとコメの専門家は居ないみたいです。
 
実際、POLE 6地域であるプラトー県を車で走っていると、
壮大なアブラヤシ畑があります。
 
畑もキャッサバをやっているところが多く、
地域的な主食で、キャッサバの粉を発酵させてメイズと混ぜて作る、”ラフ"というものがあります。
 

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これは、先輩隊員が現地の人と用意してくださったラフ!
パットよりも少し酸味がある感じ。
私の苦手な強い酸味や臭みがなかったので、とても美味しかった!
 
 

終わりに

 
なんか、政府行動計画のオフィシャルビデオをYouTubeで見つけた!
ただ、同じタイトルの動画がたくさんあるし、
何言ってるのか全然わかりません😂
 
 
どこでも作れるものも多いとはいえ、
地域ごとにだいぶ気候も異なるようなので、特産品や旬の時期も割と違うようです。
 
他の地域の農業も2年間のうちにじっくり見たいなぁと思っています。
 
 

[協力隊] 活動先紹介-マファ, MaFaR(農村家庭センター)-

 
1ヶ月ぶり。
調べものやら報告書やら書いているうちに、
”ブログってなんで書くんだろう?”みたいな、無限ループに入って
noteで戯言日記始めたりツイッタラーしたりしてました。
 
 
当初は
「私が伝えられることはできる限り漏れなくわかりやすく伝えたい!」
と思ってましたが、
 
今は
「1つ1つの記事を丁寧に、愚直に書く」
を当面の目標にして、あまり周囲に囚われずに書いてこーと思いました。
 
 
 
さて、今日は
協力隊員の唯一の義務である報告書の、第1回目の提出に合わせて活動先の紹介です。
 
 
 
 

まず…軽く配属先について

 
JICA協力隊は
要請に合わせてそれぞれの任地があり
それぞれの配属先に配属されるわけですが、
 
野菜栽培という職種であっても、配属先は
農業学校、農業普及員がいる地方出先機関
はたまたコンポストセンターなどいろいろです。
 
私は、
農業省の支所への配属。
ただし農業普及員である同僚のように専門家として同じようには働けないので、
配属先からさらに、活動先を紹介してもらって活動しています。
 
他にも、自転車で通える範囲の農家などが活動対象です。
 
 配属先については次回ご紹介します。
 

今の活動先

 
通称、マファ(MaFaR)。
正式名称:Les Maisons Familiales Rurales
 
直訳すると、農村家庭センター…(であってる?)
 
農村の一般家庭の収入向上を支援するような響きがありますが、
実質的には、農業大学校みたいだなと思ってます。
 
 
任地であるケトゥ市が設立した公共施設で、
フランスにモデルがあります。
 
 
農家の自立を支援し、
農村地域の発展に寄与する人材を援助することを目的とし、
講習会や実技指導、加工販売指導もやっています。
 
ベナンには5ヶ所しかなく、知名度も恐ろしく低い!
ケトゥ市が創設したはずなのに、
10年経ってやっと県知事が視察に来たくらい。
(① Sam, 1991年創設、②Kilibo, 1993年、③Abomey, 2002年、④Ketou, 2008年、⑤Lalo, 2014)
 

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おじいちゃん会長と、女性所長と、若い男性教官の
3人で頑張って運営していて、
研修生は毎回、男20人女20人の合計40人。
 
受け入れ期間は原則2年間。
講習会は不定期。
泊まり込み研修は月3日。
 
 
 
講習会費は参加した回につき500F(≒100円)払うけれども、
授業料などは一切無し。
 
 
マファにある畑の作物で得た利益
(と若干のポケットマネー)によって、
運営されているようです。
 
(創設したケトゥ市は予算を当ててくれないそうで、
職員たちは常に限りあるお金と時間の中、奮闘してます。)
 
 

ちなみにフランスのマファ

 
↓フランスのマファのサイト(フランス語)↓
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ちなみにフランスでは、
4600社の企業と提携してトレーニングを組んでいて、
21の専門分野が学べて、国家資格も取れる。
 
各センターごとに得意分野もあるそうで、
最初は全て農業研修だったのが、今は木造建築や食品産業、水産養殖のマファまである。
 
↓以下の記事を参照しました(フランス語)↓
 
 

その他活動先など

 

野菜栽培者グループ

ケトゥは農業が盛んらしく、若い農家がたくさんいます。
各農家さんももちろん活動先であるので、
これからどんどん訪問する予定です。
 
余談ですが、
ケトゥには国立農業大学もあり、
そこの学生は、まさに私が大学で勉強したような
植物学やら防除学やら土壌学やらをやってました。
 
話は戻って、
そんな農業が盛んなケトゥなので、
有志団体として野菜栽培者のグループがありました。
 
各人、メイズの専門家だったり綿花の専門家だったり、
野菜栽培全般だったり、専門があります。
 
そこのリーダーは、私の師匠です。
今は、フランス語レポートの添削をしてもらっています。笑
 

Slow Food

イタリアの国際NGO
上記の師匠がベナン, ケトゥ市の代表を兼任していて、
講習会の費用を支援してくれているようです。
活動は、現地のベナン人たちに一任されているようです。
 
 
他にも、マファの教官が書いてくれた図によると
たくさんの団体が関わってきそうですが、
今回はここまで。
次回は、配属先について紹介します〜
 
 

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[思考] 外国人と共に生きるということ

 
 
こんな記事がありました。
 
2018年12月5日(水) 外国人労働者127万人 共生をどう進める?/NHK クローズアップ現代+
 
 
中盤にある、
日系ブラジル人の小学生の言葉が引っかかりました。
 
 
「ブラジルではたくさん友達がいて、いつも一緒だったのに、
日本ではいつもひとりぼっち。」
 
協力隊で感じる、孤独と
少しだけ(ほんの少しだけ)
似ている気がして、文章を書きたくなりました。
 
目次 
 

外国人とのコミュニケーションで必要なもの

ベナンに来て、
わたしは今、外国人です。
 
常に言葉の壁、コミュニケーションの壁、文化の壁にぶつかります。
 
壁にぶつかっても楽しめているのは、
自分が来たかったからです。
 
伝わらない部分もあるけれど、
工夫して愚直に伝えることで、
伝わるんです。
 
それは、もしかしたら
日本人同士で会話するときよりも
強くはっきりと伝わります。
 
 
そして、彼らは
フランス語が下手なわたしを理解し、
時に辛抱強く時に突き放しながらも、
伝えたいことを読み取ろうとしてくれます。
 
 
そんな彼らの姿勢に助けられて
わたしの日々は成り立っていて、
外国人のわたしとのコミュニケーションが成立しているのです。
 
 

言葉だけが障壁か

記事では、
外国語で意思疎通がとれる教員がいないこと、
外国人向けの教科書がないことなど、
言葉の壁について取り上げていました。
 
もちろん言葉は一番大事です。
 
しかし、言葉が通じたら
日系ブラジル人の彼は1人ではなくなるのでしょうか?
 

オリンピックを前に日本人が考えなければいけないこと

オリンピックを前に、
メディアも自治体も外国人や外国を意識しています。
 
特に、わたしの出身の埼玉県では、来年2019年秋にラグビーのW杯も開かれるため、
特設ページやボランティアの募集など、
積極的にPRしています。
 
 
とても良いことだと思います。
 
普段、外国を全く意識しない人々も意識せざるを得ない雰囲気。
しかもオリンピックを利用して、
ポジティブかつ自然に外国人を受け入れようという空気を作れます。
 
 
ただ、このままではオリンピックだけで終わってしまいます。
 
 
共生するということは、
生活を共にするということです。
 
イベントで盛り上がるのは共生ではありません。
 
 
“労働者"としてではなく、”生活者"として受け入れようとしなければ
いずれ問題が大きくなると思います。
 
外国人の「単純労働者」を受け入れへ
 
 
 
日本は外国をどう受け入れればいいのか
 
日本は外国とどういう関係を築きたいのか
 
自分は外国人とどういう関係を築きたいのか
 
 
外国人として海外で暮らす中で、
日本や日本人の立場を考えさせられると同時に、
 
ちっさい個人として考えると、
 
多様性があるから自分が生きると感じるし、
内向きにならずに理解しようとする姿勢や工夫や努力が、
国際協力であり、共生することなんじゃないかと思うのです。
 
 
 
そして、
日々、そんな姿勢でわたしと向き合ってくれるベナン人には、
本当に感謝しかない。
と、改めて思うのです。
 
 

[ベナン] 任地紹介 Kétou(ケトゥ)村 - 15km先はナイジェリア!

 
 
 

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マルシェ(市場)で粉末ミルク(写真右上)を手に入れて、
パスタのレパートリーが増えました。
りょーこです。
 
JICA協力隊の野菜栽培隊員として
西アフリカのベナン共和国で農業してます。
 
 
ベナン共和国のどこで農業しているのか、
任地のKétou(ケトゥ)村を紹介します。
 
 
 
 

Kétou(ケトゥ)ってどんなとこ?

ケトゥの場所

JICA事務所もある経済都市コトヌーから
車で4〜5時間。
幹線道路の突き当たりです。
 
 

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ケトゥの特徴

その1, 隣国ナイジェリアまでわずか15km!
中国系の工場も近いらしく、
ナイジェリア人も中国人も多くいるようです。
(わたしは見てないけれど…)
 
その2, ヨルバ族多し!
あの有名なブードゥー教を信仰する、
ヨルバ族が多いのも特徴です。
(ヨルバの人は、頬に引っ掻いたキズがある。)
 
宗教としては、
ムスリムもいます。
ごちゃごちゃです。
 
 
その3, 農業が盛ん!
メイズ(トウモロコシ)やキャッサバ, アブラヤシが多く栽培されています。
野菜栽培グループも活発です。
 
農業をするために、わざわざ
首都のポルトノボや経済都市コトヌーから上京する人もいる程、
農業するのにちょうどいい場所のようです。
 
上京しやすい距離で、
川も比較的近くて、他の地域よりも水供給が安定しているために
農業も盛んなのかなぁと思ってます。
 
しかし、他の地域の農業を知らないので比較できない笑
 
 
その4, マルシェが大きめ!
これまた比較対象が無いけれど…笑
4日に一度のマルシェ(市場)がそこそこ大きくて
割となんでも手に入るので、
生きていくのに不便はないです。
 
 
印象としては、
いろんな出身の人がいて
いろんな宗教の人がいて
いろんな言葉を話しながら暮らす
多文化な村です。
 
 

わたしの仕事

JICA協力隊の野菜栽培隊員でも、
農業高校で教えたりコンポストセンターに配属されたりと、
いろいろな働き方がありますが、
 
わたしは、農業省の支所で
農業普及員たちとケトゥの農業を良くしていくのが
大雑把な要請内容です。(雑)
 
 
私はこの要請の2代目で、同じ任地ケトゥにもう1人隊員がいるので、
ケトゥ隊員としては3人目!
 
日本人やJICAボランティアの知名度向上も
力を入れたいと勝手に思っています。
 
 
ケトゥの農業、
配属先や活動先については、次の記事で!
 
 
 

まとめ

ケトゥの特徴をまとめると…
 
  • コトヌーから車で4〜5時間
  • ナイジェリア人や中国人が多いらしい…
  • ブードゥー教のヨルバ族が多い
  • ムスリムやキリストがごっちゃ!
  • 農業が盛ん ←水が安定しているから?
  • 要は多文化!
 

[協力隊]「お金ちょうだい」と言われたらどう対応すべきか

 

 

前回、冒頭で
教会に行ったときにもお金をせびられて悲しい
と書きましたが、
 
ベナンでは
お金や水、持ち物をくれ、といった類の声かけを
文字通り、”嫌"というほど声をかけられます。


「Donnez moi l’argent」(お金ちょうだい)
「Donnez moi l’eau」(水ちょうだい)
「Tu va me donne ça」(それくれるんでしょ?)
 
ちなみに、お金をあげたことはありません。
バイクに買い物してもらってチップを払ったくらいです。

 

あげてなくても

挨拶がわり、コミュニケーションとして

彼らはこういう声かけをしてくる訳です。
 


そして、途上国に行ったことのある方は、

どうしたものかと

一度は考えたことがあるはず。
 
 
(実際、途上国にいる多くの協力隊員は、
日々、この手の問題に消耗し、
日々、解決策を探し、
日々、闘っていると思う。 )
 
 
ということで、自分の考えをまとめてみました。
 
[:contents]
 


図解 声をかけてくる人


まず、普段どんな人と話しているか、
図解してみました。
 

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私がどう対応しているか


(1) 職場: 上司や同僚 (+大家や管理人)

もっとも信頼できる。
Salut電話(=元気?と聞くだけの電話)を積極的にする。

 

(2) 活動先: 情報をくれる他団体の人

警戒しつつも基本的に信頼する。
Salut電話対象。

 

(3) 活動先: 現地語しか話せない農家

よくせがまれるが、冗談で交わす。
仲良くなる人を限定して、少しずつ交流を深める。

 

(4) 友好的な近所の人

もっとも名前を呼んでくれる人たち。
モノはせがまれないが、長話や無駄がらみはある。

 

(5) 近所の子どもたち

私の名前を呼びたがり、私と握手をしたがる。
物欲しそうに見てきたりするが、
基本的には少しお喋りしたら嬉しそうに帰っていく。

 

(6) 屋台のおばちゃん / おじちゃん

基本的に友好的。
現地語しか話せない人は水をくれと言って、私のペットボトルの水を飲んだりする。
人によってはお釣りがないから貰っておくね、みたいな人がいる。

 

(7) 通りすがりの小学生

執拗に付いてきたり、野次を飛ばすだけの人が多数。
特にYoboヨボ(=外国人を総称する現地語)コール*がすごい。
きちんと挨拶する子以外は、基本的にガン無視。


*ヨボ~ ヨボ~ ボンソワーというフレーズは、
ベナンのどこに居ても言われる。

 

*chinoisシノワ(中国人)!も常に言われる。

 

(8) 本当に知らない通りすがりの人

第一声が
Donnez moi…(…ちょうだい)とか
mon cheri (私の愛しい人)とか
mon amis (俺の友達)とかだと、完全に無視する。
シーシーと、歯の間から息を出して人を呼びつけたりもする。
きちんと挨拶する人以外は、基本的にガン無視。

 


まとめるとこう。

声を積極的にかけたい人
(1) ~ (6)
 
距離をおいてストレスを減らしたい人
(7), (8)
 
お金ちょうだいと言ってくる人
(3), (6), (7), (8)

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(7), (8)は無視すれば良いとして、
(3), (6), 特に(3)は、

「お金ちょうだい」を華麗にかわしたい。

お金だけの繋がりは、
それだけに終わる。


"お金がある外国人"ではなく、
"ちょっと異世界から来た友達”くらいの関係性に持っていきたいところ。

 

 

私の結論

 

  • 自分が消耗する前に、相手にすべき大切な人を確認
  • 無視できる人でイライラしない
  • 無視できない人に「お金ちょうだい」と言われたら、
    1.家族の質問をして話題変換する
    2.ご飯の呼んでと言う
    (3.今お金ないと言う)

 

こんな感じです。
 
無視する勇気!と質問力!
が協力隊員を楽にしてくれるんじゃなかろうか。
 

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※2018.12.11 追記:
あるベナン隊同期は、

「お金はないけど笑顔はあげられるよ」
と返しているそう。
素敵すぎて、パクろうと思います。笑


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[協力隊]2年間の目標を決めた!(改訂版)

 
ベナンカトリックの教会へ行きました。
祈りは世界共通だと感動するとともに、
ここでもお金を(私だけ)せびられるのかと悲しくなりました。
野菜栽培隊員のりょーこです。
 
2週間前に
2年間の目標…というか頭の中身を文字にしたので、
2ヶ月のベナン生活を参考にしてまとめてみました!
 
興味のある方はお付き合いください。
 
 
 

大きなヴィジョンとミッション

<2年間の未来図>

みんなが共に生きる。そんな世界を創るために、
 
ベナン × りょーこ
  • 私がベナン人と共に生きる。
    ベナン人とできるだけ多くの時間を共にして、文化を分かち合う。
    日々の生活に入り込めるように意識する。
     
    今のところ配属された家を出る予定はないけれど、
    他のベナン人と同じ家に住んでみたい。
     
ベナン = 大切な場所
  • ベナンを故郷にする。(もう既になってる)
    どんなことがあっても、
    任地で起こることを他人事にしない。
    この場所を自分のホームにする。
     
生活 > 農業
  • 生活の土台としての農業。
     
    多くの途上国では農業従事者が多く、
    任地ケトゥでも農業が盛ん。
     
    でも、これを理由にするだけでなく、
    野菜栽培を、途上国の生活に沿って捉えることで、
    生活基盤としての農業に焦点を置く。
 
 

小さな(自分に対する)ヴィジョン

<3つの信念>

   ー 私が土台にしている考え方

  • 人の和
    「人は出会った人の総和である」
    出会った分だけ自分になる。自分にしていく。
  • 「学んだことは誰にも奪われない」
    教育が世界や個人を救うと思う。
  • 癒しの和
    「治癒力はお医者様の力だけではない」
    専門家ではないからこそ出来ることがある。

<3つの目指す自分>

  • 凛と - いつでも背筋を伸ばして軸をもつ
  • しなやかに - こんにゃく精神
  • バカに - 遊び心とワクワクを忘れない
 

行動指針のようなものたち

 ー 住民は常に自分の器を観察している
 

<3つの心構え>

  • 真摯に愚直に勤勉に

<5つのやめないこと>

  • 書くこと
  • 伝えること
  • 繋がること
  • 考えること
  • 学ぶこと

<あたり前のことをあたり前に>

  • 挨拶、笑顔、身なり、言葉、食事
  • 自己管理(体調、貴重品、時間、情報)

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今後やりたい活動リスト

作ってみました。
 
もちろん、
住民が課題だと思っていることに対して提案・活動すべきなので、
これらは、あくまでも私が一方的に妄想している活動です。
 
ご意見・アイデアがある方はぜひ連絡ください!
 
  • ピザ窯づくり
     - コミュニティイベント的な(自分がやりたいだけ)
  • ゴミ問題解決プロジェクト
    - 道端に無限に捨てられるプラスチック袋をどうにかしたい
  • ボカシ肥料紹介
    - 堆肥はあっても、ボカシ肥料的なものはなさそう
  • 野菜の誘引普及
    - 手間がかかっても効果的であることを広めたい
  • モリンガ普及
    - 栽培は広がっているが一般住民は口にしていなさそう
  • 獣害対策
    - 放し飼いのヤギによる獣害が酷いのに、対策が不十分
  • 日本のプレゼンスを上げる
    - 日本の国紹介とか
  • 食育活動
    - 小学校で授業してみたい
  • 各種アンケート調査
    - 農家や一般家庭の生活全般アンケートをしたい
 
 

個人的な活動目標

ノリで載っけます。
未来の自分へのエールになりますように笑
 (本当に個人的なことばかりだけど笑)
 
  • フランス語DELF試験 B2(できたらC1)合格
  • 現地語(ナゴ語)で会話できるようになる
  • ベナン音楽とリズムを体得する - 楽譜化したい
  • 聖書を入手して語学に役立てる
  • ギター上手くなる
  • 定期的に歌って、歌い方を忘れない
  • 筋力上げるが体重キープ
  • ベナンの曲つくる
 
以上です!
 
2年間、楽しむぞー