かるてぃべーと Cultivate

国際協力とか、農業とか、音楽とか、ボードゲームとか。

[協力隊]「お金ちょうだい」と言われたらどう対応すべきか

 

 

前回、冒頭で
教会に行ったときにもお金をせびられて悲しい
と書きましたが、
 
ベナンでは
お金や水、持ち物をくれ、といった類の声かけを
文字通り、”嫌"というほど声をかけられます。


「Donnez moi l’argent」(お金ちょうだい)
「Donnez moi l’eau」(水ちょうだい)
「Tu va me donne ça」(それくれるんでしょ?)
 
ちなみに、お金をあげたことはありません。
バイクに買い物してもらってチップを払ったくらいです。

 

あげてなくても

挨拶がわり、コミュニケーションとして

彼らはこういう声かけをしてくる訳です。
 


そして、途上国に行ったことのある方は、

どうしたものかと

一度は考えたことがあるはず。
 
 
(実際、途上国にいる多くの協力隊員は、
日々、この手の問題に消耗し、
日々、解決策を探し、
日々、闘っていると思う。 )
 
 
ということで、自分の考えをまとめてみました。
 
[:contents]
 


図解 声をかけてくる人


まず、普段どんな人と話しているか、
図解してみました。
 

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私がどう対応しているか


(1) 職場: 上司や同僚 (+大家や管理人)

もっとも信頼できる。
Salut電話(=元気?と聞くだけの電話)を積極的にする。

 

(2) 活動先: 情報をくれる他団体の人

警戒しつつも基本的に信頼する。
Salut電話対象。

 

(3) 活動先: 現地語しか話せない農家

よくせがまれるが、冗談で交わす。
仲良くなる人を限定して、少しずつ交流を深める。

 

(4) 友好的な近所の人

もっとも名前を呼んでくれる人たち。
モノはせがまれないが、長話や無駄がらみはある。

 

(5) 近所の子どもたち

私の名前を呼びたがり、私と握手をしたがる。
物欲しそうに見てきたりするが、
基本的には少しお喋りしたら嬉しそうに帰っていく。

 

(6) 屋台のおばちゃん / おじちゃん

基本的に友好的。
現地語しか話せない人は水をくれと言って、私のペットボトルの水を飲んだりする。
人によってはお釣りがないから貰っておくね、みたいな人がいる。

 

(7) 通りすがりの小学生

執拗に付いてきたり、野次を飛ばすだけの人が多数。
特にYoboヨボ(=外国人を総称する現地語)コール*がすごい。
きちんと挨拶する子以外は、基本的にガン無視。


*ヨボ~ ヨボ~ ボンソワーというフレーズは、
ベナンのどこに居ても言われる。

 

*chinoisシノワ(中国人)!も常に言われる。

 

(8) 本当に知らない通りすがりの人

第一声が
Donnez moi…(…ちょうだい)とか
mon cheri (私の愛しい人)とか
mon amis (俺の友達)とかだと、完全に無視する。
シーシーと、歯の間から息を出して人を呼びつけたりもする。
きちんと挨拶する人以外は、基本的にガン無視。

 


まとめるとこう。

声を積極的にかけたい人
(1) ~ (6)
 
距離をおいてストレスを減らしたい人
(7), (8)
 
お金ちょうだいと言ってくる人
(3), (6), (7), (8)

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(7), (8)は無視すれば良いとして、
(3), (6), 特に(3)は、

「お金ちょうだい」を華麗にかわしたい。

お金だけの繋がりは、
それだけに終わる。


"お金がある外国人"ではなく、
"ちょっと異世界から来た友達”くらいの関係性に持っていきたいところ。

 

 

私の結論

 

  • 自分が消耗する前に、相手にすべき大切な人を確認
  • 無視できる人でイライラしない
  • 無視できない人に「お金ちょうだい」と言われたら、
    1.家族の質問をして話題変換する
    2.ご飯の呼んでと言う
    (3.今お金ないと言う)

 

こんな感じです。
 
無視する勇気!と質問力!
が協力隊員を楽にしてくれるんじゃなかろうか。
 

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※2018.12.11 追記:
あるベナン隊同期は、

「お金はないけど笑顔はあげられるよ」
と返しているそう。
素敵すぎて、パクろうと思います。笑


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