[思考・哲学]Gloval と International 〜グローバル化に物申す
"グローバル人材"
"グローバル企業"
とかよく聞きます。
ちょっと前までは"インターナショナル"がよく使われていた気がするのですが。
違いや意味はどう違うのでしょうか?
グローバル(global)
[形動]世界的な規模であるさま。また、全体を覆うさま。包括的。「グローバルな視点」
インターナショナル(international)
[形動]国際間の。国際的。「インターナショナルな大会」
なぜ、最近はみんな"グローバル化"を目指しているのでしょう......?
企業がグローバル化して、世界進出を目指すのはわかります。
が、しかし、
地球は既にグローバルであるのに、
なぜ国々や人々は"グローバル化"しなければならないのだろうか?
人間の世の中は、無尽蔵で多様。
でもそれらが絡み合い、時には打ち消しあったりぶつかり合ったりして、均衡を保っているのです。
例えば、微生物の世界では
1gの土の中に10億もの菌がひしめき合う。
食って食われて、ときに全滅して、
もし1つの菌が猛威を振るうと、
その土壌は病気に犯され、増えすぎた菌はやがて減少する。
こんな感じで、人間世界もある意味での混沌の上に秩序があるのではないか、と私は認識している。それがグローバルなんじゃないのと。
しかし、世間のグローバルはちょいと違うらしい。
グローバルとは、
地球規模に共有しているもの。
グローバル化とは、
地球規模に共有しようという動き。
グローバル化して、もっと国同士近くなろう!仲良くなろう!一緒に1つになろう!
と、こういう動きをしているように思うのです。
ですが、
なんでもかんでもグローバル化していったら、戦争が起こると思うのです。
グローバル化とは、
地球規模に、つまり1つに共有されることなんです。
違う宗教、違う人種、違う社会の中で生きているのに、グローバル化していくとどうなるか。
それは、
時に自己を殺し、他者を許さないということなんです。
グローバル企業は、自分たちのものを世界に広げて利用してもらおうとする。
インターネットの普及によって、トレンドが世界を駆け巡る。
いいね!は同調意識を高め、人々は無意識的に思考を植えつけられ、無意識的に排他的になってゆく。
途上国は、先進国の後を追い、
先進国はアメリカの後を追う。
同じものをひたすらコピーし続ける。
果たして、それは良い変化なのだろうか。
日本が今、成すべきことは"グローバル化"なのだろうか?
自分がどうやって成り立っているのかを考えてみれば、
他者に支えられているって分かってくるし、
日本の立場、日本人の立場が見えてくるし、
外で同じものを追うよりも
自分の中に普遍を探すことのほうが、
ずっと大切だって
気づけると思うのです。
違う他人を認めて、
賛同せずとも受け入れて、
人と人、国と国が個人を取り戻すこと、
それがインターナショナルな活動であって、
それを経て、
グローバルな世界が実現するのではないかと、
グローバル化に対して思うわけです。
一人一人を、
一国一国を、
大切できるグローバル人材でありたい。
りょーこでした♪