[合唱]土の歌 (佐藤眞 作曲/大木敦夫 作詞)
「大地讃頌」があまりにも有名すぎる。
高校時代、全日本朝日合唱コンクールのときは、
決まって結果発表前の待ち時間に学校対抗の歌合戦があったが、
その最後を締めくくるのは結果発表後の「大地讃頌」だった。
歌合戦中はそれぞれが楽しくて、
でも結果発表後は全員が全員そうではなくて、
そんなやるせない思いを全て包み込んでくれる曲がそれだった。
「大地讃頌」あの一曲でもあれだけの包容力があるのに、
これが曲集だったとは、全く知らなかった。
(恐らく授業では一回も歌ったことがないからだ)
そもそも元はオケ版
1962年にビクターの委嘱で作曲されたのは、
オケ版なのだ。
オケ版のスコアは販売されていないらしい…。
こちらの方によると、佐藤先生に直接お願いしなければならないとか…?
『混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」』のフルスコア ( クラシック ) - sawacelloの音楽日誌 - Yahoo!ブログ
Amazonには本人出版でないものがありましたが、これ買って演奏してる人はいるのだろうか…?
その後、合唱版も
初演は岩城宏之指揮、東京混声合唱団、NHK交響楽団による。後にピアノ伴奏版が作られ、全国的に歌われるようになった。玉田元康(ボニージャックスのメンバー)や平野淳一によって男声合唱とピアノのためのヴァージョンも作られていたが、2008年に早稲田大学グリークラブによる委嘱で作曲者による男声合唱版も作られた。
初演の後に数回の改訂がなされ、特に4管編成だった管弦楽版が2管編成になったり、ピアノ伴奏版として出版された際には、アマチュア合唱団の声域に配慮するかたちで「農夫と土」、「祖国の土」、「天地の怒り」の3曲は短2度下へ、「大地讃頌」は減3度下へと、それぞれ移調された(その結果、「大地讃頌」では38小節にテノールがF♯2をバスとともに歌う箇所が出てくる)。
出典 : Wikipedia 土の歌
混声合唱版は、1983年発行。その後、改訂版が2009年に発行されている。
改訂版の楽譜は、よくわからないところに伴奏が付け加わっていたり、ピアノ伴奏の和音が微妙に変わっていたりする。
「大地讃頌」の火付け役となったと言われている、杉並混声合唱団の方々はとてもこの曲を大事にされていて、今でも杉並近辺では演奏会の最後などに「大地讃頌」を歌うところが多い(気がする…)。
ただ、古くから親しまれている曲だけに改訂前の楽譜で慣れてしまっている人も多く、どういう流れで改訂してしまったのか、若干疑問に思ってしまう。(一応改訂版には佐藤先生のコメントがある。)
大木敦夫氏と佐藤眞氏
このお二人のプロフィール等については既にまとまっているサイトが結構あるので、そちらをどうぞ…!
合唱曲「大地讃頌」には隠された深〜いタイムリーなメッセージが! 今夜、お子さんに話したくなる深読みネタ。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
その他
Wikiとか見ていると、幻の第8楽章があるらしい。
そこまで踏み込む前に、
一曲一曲を噛み砕いて、組曲全体を解釈してみようと思う。
それができたら、
戦中戦後に彼らが託した思いにより近づける気がする。
それでは…!
りょーこでした!