[社会][思考・哲学]LGBT総合研究所
LGBT総合研究所代表の森永貴彦さんのお話を聞く機会があった。
高校が女子校だったこともあり、友人の中に同性愛者の人や両性愛者の人もいて、私自身、LGBTをはじめとする性的マイノリティのことはとても身近に感じている。
今回は、LGBT・性的マイノリティー正しい理解と企業の向き合い方というタイトルで、大胆にもマイノリティの人たちをインフルエンサー=イノベーター層として捉える企業戦略を提案する内容だった。
それをマイノリティ側から提案し、
プロモーションや商品デザインにヒアリングを反映させ、
話題化・プロモーションを成功させているのだから素晴らしいと思う。
私の思うダイバシティ
ダイバシティは、性的のみならず、人種や国籍、言語などいろいろな方面で起こっていることであるし、そのときにマイノリティに目を向けて共存していくことは自分が生きていくために必要なことだと私は常々思っている。
なぜ必要なのかは上手く説明できないけれど、
他者を排除していく先に、自分の幸せがあるとは思えないからで、植物や動物たちに多様性があるからこそ地球が成り立っていることを知っているから、というのが自分のダイバシティに対する考えである。
グラデーション
話は戻って、
性的マイノリティを語るときに、人はLGBTから話し始める。
それは極自然なことだが、私は自分の経験上、性別も性格と同じように、(そして血液型とは異なって、)いくつかのグループには分けてしまうのは難しいのではないかと思っていた。
そこに答えをくれたのが、今回お話ししてくださった森永さんだった。
森永さんは、マイノリティの説明をする際に、
本当はいくつも項目があることを断ってから、
の4点を挙げて、これらがグラデーションのように個人で異なることを説明してくれた。
そう、グラデーションなのだ。
これがストンと腑に落ちた。
男か女かではなく、身体性でさえ様々な人がいる。実際にいるのである。
私たちは、少なくとも私は、
そんな感じはしていても知らないがために、グラデーションの間にいるような人たちのことを認識できないでいたのである。
男の子っぽい女の子や、女の子っぽい男の子を、
女じゃない、男じゃないと
決めつける必要なんてなかったのである。
それぞれの存在を違和感なく受け入れられる、
そんな人間になって、そんな社会を目指して生きてけたらいいな
と思えた講演だった。
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